時  平成16年11月23日(火・祝)~24日(水) 1泊2日

場 所  堺商工会議所、及び美原町・堺市内視察

定例会の概要

テーマ…「市町村合併に関する、堺市の研究!」

<研究内容>

 1.行政に対するもの

1)                   まちの将来ビジョンについて

2)                   政令市を目指す背景

3)                   堺市と美原町の、合併の進行状況について

4)                   合併に美原町を選んだ経緯

5)                   堺市が、商工会議所に期待するもの(商工会議所の位置付け等)

  2.商工会議所に対するもの

1)                   合併協議会等における、産業界の関わりと取り組み

2)                   市における、商工会議所の位置付け

3)                   美原町商工会との関わり

<意見交換会内容>

1)堺市の流れ、合併協定書について、太田室長から説明

・堺市は昭和30年代から合併を繰り返してきた

・合併のテーマとして、1.合併特例法の期限を重視して進めた 2.政令指定都市を目指している 3.美原区の設置を望んでいる(堺市としては努力する)→1年4ヶ月で任意から法定まで来た

・美原町の流入人口比率、高石市~堺市18%、美原町~堺市14%、堺市から美原町に行っている人が多い(5,000人)。流出は10万・・大阪市方面へ、流入は8万・・堺市へ

・議員については19年3月末までは現行で存続、19年4月からは美原区で2人、美原町議員報酬は現行40万を按分して58万とした

2)合併協議会等における産業界の関わり、市における商工会議所の位置付け等について

 (堺市より説明)

  ・商工会議所と市との関わりについて

   行政と産業界は両輪、産業振興があっての地域活性化。会議所が現市長を担ぎ出した、2ヶ月に1回昼食懇談会を開いている。商工サイドでも情報交換会をやっており市からお金をもらって会議所は汗をかこうという事でやっている

  ・商工会との合併について

   商工会会長は地元の名士で自分の代で消したくない。最終の引き金は財政面であり、以前は市長が行司役で行ったが、今回は今のところアクションは起こしていない。ボールを投げられたら受けれるようにして行く考えでいる。19年に政令市を目指しておりその時になるのでは

  ・市から会議所に対して期待するもの

   地域経済団体としてオピニオンリーダーを発揮してもらいたい。団体のあり方については圧力団体や要望団体から本来の団体として進んでもらいたい

<質疑応答及び主な意見>

(質):相模原もいかに自立都市を目指すかということで、昭和56年頃から広島・仙台・千葉・浜松等を見学してきた。現在津久井4町と協議しているが問題も多く、将来自立都市を目指すには合併も視野に入れて考える必要があると思う。美原町の昼夜人口比率から、実際に街を見学してみて特に目立った産業はないが何か特色はあるのか

(応):木材団地の中に1.比較的大きな会社がある、2.堺市に工場を持っていた人が美原町に移った等の経緯がある

(質):現在相模原市も合併の方向で進んでいるが、なぜ合併なのか

(応):分権の中で先行見通しが難しい、17年3月でなくても良いのではとの話もあるが、行政サービスの向上や政令市にならない理由はないとのことや、これからの時代に対応できる行財政作りのため、今までも合併を繰り返し現在に至っている状況

(質):特例債の利用目的は

(応):まだ検討していない。10年分で2兆8千億、この使用使途は言っても意味がないと思う

(質):編入を受け入れる側として、心のケアはどう行っているのか

(応):だめなものはだめの考え。説明の仕方が食い違っていた部分はあるが、あまり細かく言うとお互いのエゴとエゴの出し合いになるため、オール堺という考えで行かなければいけないと思う。高石市の自立は、臨海都市として以前は裕福であったが法人税の伸び悩み等により財政的に困難な方向に来ている。行革として福祉サービスの低下、市長報酬の2分の1返上、職員の人件費削減としているが、数年先に債権破綻団体となる可能性もある

(質):産業プランはあるのか

(応):政令指定都市像はある、工業の方が特化されている。海は、やはり浪漫の世界といえる

(質):観光資源の活用や自然保護に関しては

(応):ケーブルテレビで番組を持ったり、広報で流している。堺市も戦争で焼かれ点在しており、観光資源の有効活用が出来ていない。市民病院の跡地利用等を提言しようとしている。

      観光については、「おいでよ堺21」をつくり修学旅行生等にPRしている、法的網掛けはしていない。

(質):溜池が多かったが、有効活用は

(応):昔の田んぼ用の溜池だった。溜池オアシスとして事業はやっている

(質):前方後円墳を上から見える観光地づくりは

(応):上から見ることは難しい

(質):電話の市外局番は統一化されているのか

(応):統一化されている

(質):産業の部分についての今後は

(応):これから総合計画に変わるものとして考えていく。美原町にはバス路線の拡充を考えている。不採算路線は廃止されているが、公共性の重視をお願いしている

(質):政令市を目指している区割りの根拠は

(応):1番難しくエゴが入ってくる、ここに行くまでに長い道のりだった。人口で10万~20万の間が基本、専門家に依頼した。公共交通機関利用で20分~30分以内、鉄道駅500m以内等で考えた

(質):地方分権から都市内分権へと来ているが

(応):都市内分権を区役所機能として行うこととする。支所は局長級→区長はどうするのか検討課題

以 上